引越し前の掃除はどこまで必要?

転勤が多い春や秋は引越しの季節。引越しが決まったら、やらなければいけないことは山ほどあります。今回はその中でも”退去時の掃除”についてお話しします。賃貸の家を退去するときは、基本的に掃除をすることが常識。これから引越しをする人は、どこまで掃除をしなければいけないのかを知っておく必要がります。

この記事では、退去時の掃除のマナーや、家がどういった状態のときに費用が追加で請求されるのかお話しします。引越しの予定がある人は、ぜひ参考にしてくださいね。

1.原状回復が原則

賃貸の家を退去するときは、原状回復をする必要があります。年数が経てば家は自然と劣化します。これを”経年劣化”と呼び、敷金返金の判断ではきちんと配慮されるので、入居したときよりも家が劣化していたとしてもあまり心配する必要はありません。ただ、あくまでも自然に劣化した場合のみなので、生活する上で汚してしまった部分はきちんと綺麗にしなければいけません。

2.借主負担と貸主負担の2種類がある

次の入居者を受け入れるにあたって、掃除や修理の費用がかかってきます。誰が費用を負担するかは、修繕をしなければいけない箇所で変わってきます。

・借主負担

借主の支払い義務があるものの例えをあげると、キャスター付きの家具によって傷つけられた床の修繕や冷蔵庫の下のサビ跡、タバコによるヤニ汚れ、水回りのカビなどです。これらは、借主が気をつけていれば防げたものなので、責任を持って支払わなければいけません。

・貸主負担

貸主が費用を負担するものは、フローリングのワックスがけや家具による床のへこみの修繕、壁の画鋲の跡、日照や雨漏りなどが原因で起きたフローリングの色落ちの修繕などです。これらは貸主が負担しなければいけないものですが、次の入居者を受け入れるにあたって綺麗にしておいたほうがいい、という話なので、実際に修繕するかは貸主のさじ加減になります。

3.敷金返金をしてもらうためにできること

・自分で掃除できるところは掃除をする

敷金の返金額は、退去時にかかるハウスクリーニング代で変わってきます。そのため、”掃除をしたら綺麗なる部分は全て綺麗にする”ことが鉄則。自分でも掃除できるのに、しなかったためにプラスでクリーニング代がかかってしまったらもったいないですよね。どうにかなる汚れは、自力で綺麗に落としましょう。

・とにかく見た目を綺麗にする

家に一歩踏み入れた時の第一印象はとても大事です。見た目ももちろんですが、においが大丈夫かどうかも合わせてチェックしましょう。家の中を見渡したときに汚れが目に入ってしまったら、それだけで悪い印象を与えてしまいます。とにかく見た目が大事だということは覚えておきましょう。

・水回りを重点的に掃除する

水回りはどうしても汚れが目立つ部分。ハウスクリーニング代も高く取られるので、できるだけ綺麗にしておきましょう。水回りの頑固な汚れは、重曹を使えば案外簡単に落とすことができるので、色々な方法を試してみると良いでしょう。

・ハウスクリーニングを業者に依頼する

「自分で掃除をしたい気持ちは山々、だけど時間がない」という人も少なくないと思います。特に急な転勤を命じられた人は、時間に余裕がありませんよね。どうしても自分で掃除をするのが難しい人は、業者に依頼するのも一つの手です。それほど高くはないので、自分でハウスクリーニングをお願いしたほうが、後々不動産屋に払うはずだった金額よりも安くなることは十分あり得ます。

4.高額請求されるパターン

・タバコによるヤニ汚れ

タバコによるヤニ汚れはかなり厄介です。重曹や歯磨き粉を使って綺麗にする裏技などもありますが、なんせ壁から天井まで部屋全体が汚れていることがほとんど。素人が全てを綺麗にしようと思ったら、時間も手間もかかりますし、あまりにもひどい場合は壁紙を張り替えなければいけません。

・壁や床の目立った汚れ

掃除をしても、どうしても取れない汚れってありますよね、特に長期にわたってその家に住んでいた場合、汚れはこびりついてしまっています。また壁に開けてしまった大きな穴なども修繕する義務があります。

・飼育ペットによるにおいやキズ

ペットによるにおいは、家全体に染み付いているので、どうしようもない場合が多いです。掃除をするだけでは取り除くことができないので、敷金から引かれるか、プラスで費用を請求されることがあります。また、猫を飼っている人は、柱などに爪とぎの跡があるかどうかもチェックされます。

5.時間がない人は業者に依頼しよう

掃除をきちんとしていない状態で退去してしまったら、後に請求がくることもあるので、十分注意が必要です。とは言っても、引越しの準備は掃除以外にも多くあり、なかなか掃除まで手が回らないことも多いです。

そんな時におすすめなのが、ハウスクリーニングを業者に頼むこと。Concierge株式会社は家事代行、ハウスクリーニングのサービスを行っています。”仕事も子育ても自分の時間もあきらめない人を全力でサポートしたい”という思いで、日々サービスを提供しています。引越しの予定がある人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。